給与に関する基本用語

みなさん、こんにちは!ふりーでんです。今回は、給与に関する基本用語を簡単に解説していきます。就活サイト等で見かける言葉を中心に紹介しますので、これから就職活動を控えている方や新社会人になる方はぜひご一読ください!

1.基本給

基本給とは

基本給とは、その名の通り基本となる給与のことで、残業代や手当を含まないベースとなる金額です。

年功序列型の企業であれば、年齢や勤続年数を重ねるにつれて基本給が増加していきます。一方、実力主義の企業では、本人の能力や仕事内容によって基本給が決まる企業もあります。おそらく、日本のほとんどの企業は、年齢・勤続年数、能力、仕事内容等を総合的に判断して基本給が決まる賃金体系になっているかと思います。

基本給は、毎月働いていれば原則あらかじめ決められた金額が支払われます。ただし、欠勤等をするとその分差し引かれることもありますので、特に新社会人の方は遅刻等にも注意しましょう。

基本給と固定給の違い

固定給という似たような言葉もありますが、基本給と固定給は異なる場合が多いです。固定給とは、基本給に定額の手当(役職手当等)を含んだ毎月固定の給与のことです。

就活サイトや企業の採用募集要項では、企業によって基本給か固定給かどちらを示すか異なる場合があります。固定給は基本給+定額手当となり基本給よりも高くなるので、企業同士で比較をする際には注意が必要です。

また、固定給の金額が同じであっても、内訳(基本給と手当)が異なるとあとで影響が出る項目があります。今回はその代表的なものとして、残業手当と賞与(いわゆるボーナス)について考えていきます。結論から言うと、基本給が多いと残業手当も賞与も有利に働くので、基本給が多い企業がおすすめです。

どうせ毎月同じ額が支払われるならどっちでもいいよ

ふりーでん
ふりーでん

そんなことを言っていると後で損するかもしれないよ!

同じ金額なら基本給が多い企業のほうがおすすめ!

しっかり確認しよう!

2.残業手当

残業手当とは

残業手当とは、法定労働時間(1日8時間、1週間40時間)を超えて労働する場合に割り増しして支払われる給与のことです。

よくわからない単語が出てきたよ…。

ふりーでん
ふりーでん

大丈夫!これから解説していくよ!

法定労働時間

まず、法定労働時間とは労働基準法で定められています労働基準法では、1日の労働時間は8時間まで、1週間の労働時間は40時間(1日8時間×週5日)までを基本と定め、それを超過して労働させる場合には残業手当を支給しなければいけません。この残業手当を支払わないで従業員を働かせる企業を「ブラック企業」と言ったりします。

ふりーでん
ふりーでん

昔よりは減ったとはいえ、今でもブラック企業体質なところはあるから十分注意してね!

基本給に対して割り増しされる

次に、「割り増しして支払われる」の部分を見ていきましょう。この部分のポイントは、基本給に対して割り増しされるということです。通常の残業であれば25%割り増しされます。基本給を基準に割り増しした賃金が残業手当となるので、基本給が多いほど残業手当も多くなります。先ほど基本給が多い企業をおすすめした理由の1つがこれになります。

残業手当とみなし残業手当の違い

就活サイト等では、固定給にみなし残業手当を含めて表示している企業もあると思います。みなし残業手当とは、あらかじめ一定時間の残業を見込んで支払う手当のことです。みなし残業手当についてはあらかじめ定められた残業時間まで残業をしなくてもみなし残業手当の分は満額支払われます。例えば、月30時間のみなし残業手当が支給される企業であれば、残業時間が30時間でも0時間でもみなし残業手当は変わらないということになるので、残業を少なく効率的に進められる従業員には有利に働きます。

残業時間に関わらず同じ金額がみなし残業手当として支払われるの?

ふりーでん
ふりーでん

みなし残業手当を超えた分は残業手当が支給される(はず)だよ!

また、みなし残業を超過して残業をした場合は、みなし残業手当とは別に通常の残業手当が支給されます。月30時間のみなし残業手当が支給される企業で働いている従業員が40時間の残業をした場合、みなし残業手当(30時間分)+残業手当(10時間分)が支払われます。ただし、みなし残業手当を導入している企業の中には、通常の残業手当を支給しない企業もあるようなので注意してください(もちろん違法です)!

3.賞与

賞与とは

今までは毎月の給与について解説してきましたが、それとは別に賞与が支払われる企業が多いでしょう。賞与とは、毎月給与を支払っている従業員に対して追加的に支払う給与のことです。多くの企業では年2回(夏/冬)に支払われます。ただし、賞与は支払い義務が法律で決まっていないため、企業の業績等によっては賞与の金額の変動、場合によっては賞与無しということもあり得ます。

賞与の算出

賞与の算出方法についてはいくつかありますが、基本給をベースに基本給〇か月分として賞与の金額を決める企業が多いです。この算出方法だと基本給が多い方が賞与も多くなります。これが基本給が多い企業をおすすめしたもう1つの理由です。日本の企業は基本給をベースにして賞与を決めるところが多いですが、他にも業績に連動して賞与が決まる企業もあります。

ちなみに、基本給の何か月分を賞与にするのかについては、事業体と労働組合が協議(いわゆる労使交渉)をして決定することもあります。もうすぐ春闘(春季生活闘争)の時期になりますが、春闘において労働組合から賞与を基本給の〇か月分要求し、事業体と折衝をして次の1年間の賞与が決まるというイメージです。

まとめ

今回は給与に関する基本用語を簡単に解説しました。

給与の基本用語

基本給が多い企業がおすすめ!

・残業手当が支給されないブラック企業には要注意!

賞与の支給有無も確認しておこう!

以上、参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA