みなさん、こんにちは!今回は企業の福利厚生制度の1つ、従業員持株会について一緒に勉強していきましょう!
企業の採用ページに書いてあるけど初めて聞いた単語でよくわからないよ…
私と一緒に勉強しよう!
目次
1.従業員持株会とは?
従業員持株会とは、従業員が自社株を取得できる制度です。企業によっては従業員持株会により自社株を取得することに奨励金を出している企業もあり、毎月の給与から天引きされた掛け金+奨励金で自社株に積立投資するようなイメージです。一般の株式投資と同じように自身の投資額に応じて配当金を受け取ることができます。そのまま給与としてもらうのに比べて、①(使い道は限られているが)奨励金をもらえる、②配当金をもらえる、という面があり、福利厚生制度として導入されています。
退職する際には従業員持株会も退会することになります。退会時には従業員持株会として保有していた株は退職する人の名義となり、継続保有することも売却することもできるようです。
老後対策としても利用できるみたいだね!
なお、従業員持株会は原則強制加入の制度ではないため、従業員持株会が導入されている会社に入社したからといって必ず自社株に投資をしなければいけないというものではないようです。
2.従業員持株会のメリット
個人的には、以下の3点が従業員目線での大きなメリットだと考えています。
①奨励金の支給+配当金の受け取り
②インサイダー取引を回避して自社に投資できる
③少額・積立投資ができる
①奨励金の支給+配当金の受け取り
従業員持株会に加入することで通常給与ではもらえない奨励金をもらうことができます。また、一般の株式投資と同じように配当金を受け取ることもできます。このように、そのまま給与として受け取るよりも収入を増やせる可能性があるのが1つのメリットです。なお、自社の利益によって配当金は変動する場合もあります。従業員持株会に加入していると、従業員ががんばって利益を増やせば受け取る配当金も増やすことができるので、より仕事をがんばれそうですよね。
仕事をがんばって配当を増やすぞー!
②インサイダー取引を回避して自社に投資できる
インサイダー取引とは、その企業の関係者がその地位を利用して入手した未公表の情報を利用して株の売買等で利益を得る行為のことで、法律で禁止されています。当然従業員もその企業の関係者に含まれるので、通常は従業員が自社株を買うことはできませんが、従業員持株会を介して購入することができるのが従業員持株会に加入するメリットの1つです。就職活動において、その企業が将来有望だと考えて就職先を選ぶ方が多いと思います。投資先を選ぶ際にも将来有望な企業に投資したいと考えるものなので、中には就職した企業に投資もしたいという方もいると思います。そのような方は従業員持株会を導入している企業に就職するのが有力な選択肢の1つです。
就職先を選ぶことと投資先を選ぶことは実は似ていると私は考えています。
③少額・積立投資ができる
通常、株式の購入には最低売買単位(100株)があるため、ある企業の株を買うには10万円以上必要なこともあります。しかし、従業員持株会であれば1株から購入できるので少額からでも投資が可能です。「投資はしたいけどまとまったお金がない」という方や「投資には興味があるけど不安がある」という方には、少額からでも投資できる従業員持株会で投資を始めるのもよいと思います。また、毎月給与天引きされて積立投資をすることができます。毎月定額を投資する、いわゆる「ドルコスト平均法」で投資することができるのも1つのメリットです。
3.従業員持株会のデメリット
①すぐには売却ができない
②自社にしか投資できない(リスク分散ができない)
①すぐには売却ができない
従業員持株会に加入して自社株を購入した場合、名義は従業員持株会となっているので自らの保有分を売却するには時間がかかります。また、場合によってはインサイダー取引に触れる可能性もあるので、基本は売却せずに長期保有する投資として考えるのがよいと思います。
配当金収入と老後対策としての投資と考えるとよさそうだね!
②自社にしか投資できない(リスク分散ができない)
投資では、複数の銘柄に投資することでリスクを分散するのが基本となっています。しかし、従業員持株会だけでは自社にしか投資できないので、分散投資をすることができません。また、自分が所属している企業に投資する場合、もし倒産すると、給与収入は途絶え、保有していた自社株の価値もなくなることになるので、非常に生活が厳しくなります。投資で自分の資産を増やしたいという方は従業員持株会のほかに自分の証券口座でリスク分散を意識して投資するのがよいと思います。
手間はかかるけど、従業員持株会以外にも個人的に投資することも検討したいね!
まとめ
今回は従業員持株会について一緒に勉強しました。
・企業の福利厚生制度の1つで、収入(配当金)の増加や老後対策になる!
・少額からでも自社株に投資することができる!
・株式の長期投資の1つとして考えるとよさそう!
以上、参考になれば幸いです。