みなさん、こんにちは!ふりーでんです。今回は、私が学生時代に取得した資格の1つ、日商簿記を紹介します。実際に学生の時に取得した私見も踏まえて記載しているので、興味のあるという方はぜひご一読ください!
目次
1.日商簿記とは?
そもそも日商簿記という資格を初めて聞いた方もいるでしょう。日商簿記とは、商工会議所が実施している検定試験で、経理・会計に関する資格です。仕訳・帳簿に限らず、経営分析のための知識を勉強することができます。
簿記では、日々の勘定の動きを記録(=仕訳)し、決算時には決算書類を作成します。
「商品を1,000円で売り、売上は現金で回収した。」を仕訳で表現すると…
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
現金 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
決算書類の代表的なものは、貸借対照表と損益計算書です。貸借対照表は、期末時点での資産(現金、普通預金など)、負債(借入金、自社が発行した社債など)、純資産(株主の持ち分)の残高を示す書類です。損益計算書は、1年間の費用(人件費、仕入にかかる費用など)、収益(売上)を示し、利益を計算するための書類です。まとめると、毎日の仕訳を正確に記録し、期末に決算書類を作成し1年間の利益を計算するのが簿記です。
・貸借対照表
⇒ある時点での資産および負債・純資産の状態を示す書類。その企業の資金運用・調達状況を表す。
・損益計算書
⇒その期間の費用および収益を示す書類。その企業の経営成績を表す。
日商簿記は3級から1級までレベルが分かれていますが、学生で興味のある方はまず3級から目指しましょう。3級を取得した方やすでに実務経験のある方は2級を勉強するとよいです。なお、1級は将来公認会計士や税理士を目指している人は勉強してよいと思いますが、3級・2級と比べてかなり難易度が上がるので一般の方は1級まで目指さなくてよいかと思います。
直近の情報では、ペーパー試験は年3回(2/6/11月)行われ、試験自体は半日(午前/午後)で終わります。受験料は、3級で2,850円、2級でも4,720円となっており、資格試験の中では比較的安い方です。最近はインターネット形式の試験も実施しているようなので、一部休止期間(2週間程度)を除いていつでも受けられるのも魅力の1つです。合格率は、3級なら50%程度、2級なら20%程度となっていますが、個人的にはしっかり勉強すれば受かる資格というイメージです。
2.取得するメリット
①経理・会計の基礎知識が身につく
日商簿記を取得する1つ目のメリットは、経理・会計に関する基礎知識が身につくことです。会社というのは利益をあげるために事業をしているので、どの会社も利益を計算する経理部門があります。つまり、どの会社でも簿記を必ず使っているはずです。日商簿記を通じて、どの会社でも通じる経理・会計の知識を勉強できます。
また、すでに会社で経理部門の仕事をしている方は、2級を目指すとよいと思います。2級を取得することによって、特に経理部門の方は会社からの評価が上がるはずです。経理部門で仕事をしたいという方は、ぜひ2級まで目指しましょう!
②決算書類を理解する助けになる
2つ目のメリットは、企業の決算書類を理解するための知識として役に立つことです。
例えば、就職活動や転職活動をする際に、「その会社がしっかり収益をあげられているか」や「経営破綻の心配がない安全な会社か」というのを気にする方も多いと思います。これらを詳細に分析しようとすると、決算書類を読む必要が生じます。
また、取引先の経営状態や競争相手の損益状況を調べるとなったときにも、相手の決算書類を理解することができるとよいです。今はほとんどの企業が情報開示をしており、インターネットで簡単に決算書類を読むことができます。決算書類というと経理部門のみが扱うものというイメージが強いですが、経理部門以外でも決算書類を読む機会があるかもしれません。どの会社も基本的には同じルールで決算書類を作成しているので、そのルールを一度理解しておけば様々なところで役に立ちます。
③「利益=収益-費用」という大原則を意識して行動できるようになる
経理担当者でなくても簿記を勉強することで、「利益=収益-費用」という大原則を意識して行動できるようになります。実は社会人の中でもこの大原則をわかっていない人がいて、「とにかく売上を増やせばいいのでは?」と考えている人もいます。簿記を勉強すれば、利益を増やすためには売上を増やすだけでなく、経費を減らすことも重要ということがわかると思います。この大原則を頭に入れて行動することができれば、売上を増やす以外の手段も考えられるようになります。
3.勉強時間・勉強方法
日商簿記3級
3級の勉強時間は、一般的には120~140時間程度のようですが、私の実体験としては100時間以内で取得できたイメージです。私の場合3級は通信教育を受講して取得しましたが、参考書を用いた独学でも合格できるという印象です。個人差はあると思いますが、120時間(1日2時間×60日)勉強すればほとんどの方は合格できると思いますので、2か月程度勉強すれば十分合格可能です。
日商簿記3級の勉強方法日商簿記2級
2級の勉強時間は、一般的には250~350時間程度のようで、3級の勉強時間の2倍程度はかかると考えてよさそうです。私の実体験としても3級よりもかなり時間がかかり、3か月以上は勉強した記憶があります。2級の参考書も売っていますが、内容も難しくなるので通信教育やスクールを活用することも検討したいです。
・学生のように時間はあるけどお金がないという方⇒参考書による独学
・社会人のようにお金はあるけど勉強時間が確保できないという方⇒通信教育・スクール
まとめ
今回は日商簿記を紹介しました。
・経理・会計に関する基礎知識が学べる資格
・学生でも取得しやすい資格で、取得するメリットも多い!
・取得を悩んでいる方は、まず3級から目指してみましょう!
参考になればうれしいです。みなさんもぜひチャレンジしてみてください!