日商簿記 3級と2級の違い

このブログを訪問される方には、「簿記3級で十分なのか?それとも2級まで必要なのか?」という疑問・不安を抱えている方が多いようです。そこで、今回は簿記3級と2級の違いについて整理していきます。

ふりーでん
ふりーでん

私は簿記3級と2級を両方受験したので、その時に感じたことも含めて整理していきたいと思います!

1.試験について

2022年6月時点で商工会議所のホームページに掲載されている情報をもとに書いています。念のため最新の情報を確認したい方は、下記のリンクを参照してください。

①試験範囲

内容3級2級
商業簿記
工業簿記×
経理処理スキル
分析スキル×

まずは試験範囲について確認していきましょう。商工会議所のホームページによると、3級と2級の試験範囲はそれぞれ次のようになっています。

簿記3級

・商業簿記が対象。

・小規模企業における経理処理を行えるレベルのスキルが求められる。

簿記2級

・商業簿記だけでなく、工業簿記も出題される。

・経理処理に加えて、財務諸表から分析するスキルも求められる。

ざっくりいうと、3級は初歩的な商業簿記のスキル、2級は3級の内容に加えて工業簿記と分析能力が求められます。当然のことながら、2級の方が難易度は高くなります。

ふりーでん
ふりーでん

企業によっては工業簿記を使わないところもあり、私も最初は原価計算の考え方に慣れるのに苦労しました。

②試験時間・合格基準

項目3級2級
試験時間60分90分
合格基準70%以上70%以上

3級の試験時間は60分に対して2級は90分となっています。合格基準はともに70%となっています。

2.勉強時間

一般的なケース

3級2級
一般的な勉強時間120~140時間250~350時間
毎日1日2時間勉強した場合2か月~2か月半4か月~半年

一般的には、3級だと120~140時間、2級だと250~350時間となっているようです。2級の方が試験範囲が広く、難易度も上がるため、その分勉強時間も多くかかる傾向にあります。

(参考)私の場合

私の場合、学生時代に勉強を始めています。まず3級の勉強をし、3級を取得した後に2級の勉強を始め、現在2級まで取得しています。私のケースだと、まず3級で1か月半程度、その後に勉強した2級では3か月~3か月半ほどかかりました。

ふりーでん
ふりーでん

実務経験のある人ならもっと短時間で取得できると思いますが、慣れていない人は最低でも1か月半(2級なら3か月)は見ておきましょう!

日商簿記は2級まで取るべき?それとも3級で十分?

3.就職・転職

就職や転職で経理部門を希望する場合には、2級まで取得するのがよいです。実際、「日商簿記2級をお持ちの方」や「日商簿記2級優遇」といった記載が転職サイトでは多く見受けられます。ただ、経理の場合は実務が重視される面もあります。「2級を取得する=経理部門に就職・転職可能」とは必ずしも限らないので注意してください。

まとめ

今回は簿記3級と2級の違いについて整理しました。

簿記3級と2級の違い

・3級は初歩的な商業簿記のスキルが必要、2級は3級の範囲に加えて工業簿記と分析能力も必要

・当然2級の方が難しいので、勉強時間も多くなる。

・就職・転職を考えている人にはぜひ2級の取得を検討しよう!

以上、参考になれば幸いです。

スッキリわかる 日商簿記3級 第13版 テキスト&問題集 [模擬試験プログラム 仕訳Webアプリつき] (スッキリわかるシリーズ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA